2008年上半期こむちゃーとのまとめ
半年ですし、年間のときのようにデータを細かく分析することはせず、印象に残ったトピックスを数点取り上げる形にしようと思います。
1.男性ボーカルの急激な増加
上半期にランクインした全45曲の内、男性ボーカル(女性との混合含む)の割合はなんと24曲。07年の22曲を既に上回っています。これまでもテニプリのキャラソンなど特定の楽曲が上位に進出することはありましたが、チャート全体を占めるというのは過去に例がありません。トップ獲得曲を見ても、access、電王×2、鈴村健一、pigstarと男性曲の方が多く、ランキングが大きく様変わりした印象を受けました。
2.常連アーティストの不振
男性ボーカルのニューカマーが増加した一方で、これまでの常連アーティストは苦戦を強いられました。首位獲得が期待された平野綾、茅原実里はそれがかなわず、ALI PROJECTや新谷良子はトップ5入りを逃し、栗林みな実やyozuca*に至ってはランクインすらできず。常連の中で例年並みの結果を残したのは水樹奈々と坂本真綾とGRANRODEOぐらいでした。
3.上半期トップ10
番組で使用していると思われる算出方法に基づいて、独自にポイントを集計。
順位 | 曲名 | アーティスト | ポイント | 最高位 | 最高回数 | ランクイン週数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1位 | Climax Jump DEN-LINER form | モモタロス・ウラタロス・キンタロス・リュウタロス | 1430 | 1 | 7 | 17 |
2位 | Astrogation | 水樹奈々 | 1250 | 1 | 8 | 15 |
3位 | Doubt & Trust 〜ダウト&トラスト〜 | access | 970 | 1 | 2 | 13 |
4位 | さあ切れ!パンサー皇子 | 鈴村健一 | 960 | 1 | 1 | 14 |
5位タイ | 片翼のイカロス | 榊原ゆい | 810 | 2 | 3 | 14 |
5位タイ | トライアングラー | 坂本真綾 | 810 | 1 | 4 | 9 |
7位 | 雨音 | 小野大輔 | 800 | 2 | 1 | 13 |
8位 | Double-Action CLIMAX form | モモタロス、ウラタロス、キンタロス、リュウタロス、デネブ | 750 | 1 | 3 | 10 |
9位 | 君=花 | pigstar | 640 | 1 | 1 | 9 |
10位 | MonStAR | 平野綾 | 540 | 3 | 3 | 9 |
トップ10だけならば、男女の差異はさほど目立たない結果となりました。首位を獲得したDouble-Actionよりも最高2位のイカロスや雨音の方がポイントをかせいでいるというのが面白いです。ちなみに、同ポイントの場合の順位の決め方は番組内でも統一されていないため、ここでは同率としています。
4.下半期の展望
最大の注目点は、やはりこの男性ボーカルブームが続くのかというところでしょう。直近を考えてみると、7月はリリースが少ないため6月に大量ランクインした男性曲が8月いっぱいは上位に留まる公算が高いです。後は、8月の新譜次第でしょうか。8/6に茅原実里と小野大輔、8/27に田村ゆかりとモノクロームファクターEDがそれぞれ同時発売されますので、これらの対決をどちらが制するかで大勢が決まりそうです。特に、8/27の対決は見もの。
年間チャートについては、例年の年間トップ10のボーダーは850〜900前後ですので、上半期の上4つプラス下半期でもポイントを稼げるトライアングラー、君=花までは確定といえます。つまり、残されているイスはあと4つ。意外と狭き門です。また、Climax Jumpのポイントを上回るためには遅くとも9月頃からポイントを稼ぎ始めなければならない計算になるわけですが、現在のリリーススケジュールを見る限りそれが可能な力のあるアーティストはゆかりん意外見当たりません。よって、年間首位はほぼ確定かな、という気はしています。
5.総括というか感想
1週1週のチャートは相変わらず停滞気味ですが、上述してきたような印象的なトピックスが多々あったため、個人的には面白いチャートだったかな、と思います。下半期にも注目。