W杯感想

イングランド1−0エクアドル

猛暑の消耗を避けるため、ロングボール主体の単調な試合。後半に入るとイングランドはいくらかパスをつなぐようになりましたが、行き当たりばったりの退屈な展開は変わらず。こういう試合の決め手になるのはセットプレーと相場が決まっているわけで、今回もその例に漏れずベッカムがやってくれました。あのFKだけはお見事でした。だけは。
そういえば、この日のイングランドは4−1−4−1でしたね。相変わらずエリクソンの采配はよくわかりません。ルーニーの1トップはイマイチ機能してませんでしたし、ボランチの選手の存在価値も疑問でしたが、クラウチを休ませることができたのは収穫かと。


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オランダ0−1ポルトガル

荒れすぎ。これはいくらなんでもひどい。最後の20分はゲームになってなかったし。審判何やってたの?って感じ。
審判にはゲームをジャッジするだけじゃなく、コントロールする役割もあるわけで。ラフプレーに対してカードを出したら、そこで歯止めをかけなきゃならんのですよ。「いいか、これ以上はカードなんだから自重しろよ!」って。ここで歯止めがかけられず逆に選手をエキサイトさせてしまうだけなんて、論外。話になりません。
そんな荒れた試合で勝敗を分けたのは、チームの完成度の差かと。今回のポルトガルはチームとしてのコンセプトが明確で、非常にまとまってます。退場者を二人出してもそ知らぬ顔で1点を守りきるあたり、サッカーをよく知ってるなぁとうならされます。フェリペ、恐るべし。
一方のオランダは、らしくないパワープレーを敢行するなど最後の最後に若さが出てしまった印象。実力はポルトガルと互角でも、ポテンシャルを持て余したチームと最大限発揮したチームとの差が出たような気がします。ただ、オランダはまだまだ強くなる可能性を秘めているわけで、次のユーロあたりにやってくれるんじゃないかと秘かに期待してたりします。
さて、これで準々決勝はイングランドポルトガルというまたしてもユーロ04の再現に。チーム状況だけならどう考えてもイングランド有利ですが、いったいどうなることやら。


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