2008年こむちゃーとの分析(前編)
2008年のこむちゃーとには86曲のアニソンがランクインしました。2007年の83曲からは微増ですが、概ね例年通りの曲数です。この前編では、87曲全てに目を向け、チャート全体の傾向を分析します。なお、後編では年間チャートを基に上位に顔を出した人気曲とその傾向について分析する予定。
ジャンル
2008年 | 2007年 | 2006年 | |
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アニメ | 60曲 | 66曲 | 70曲 |
ゲーム | 3曲 | 1曲 | 8曲 |
声優 | 44曲 | 35曲 | 30曲 |
特撮 | 4曲 | 3曲 | 70曲 |
(注)
アニメが減少しその分だけ声優曲が増加、という現象が2年続きました。母数に変化が無いため、アーティスト(の固定票)>タイアップ(の浮動票)という傾向へのシフトが明確に読み取れる結果です。
レコード会社
2008年 | 2007年 | 2006年 | ||
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ランティス | 21曲 | 13曲 | 25曲 | 鈴村、小野など男性声優という新規分野開拓に成功し、前年の不振から巻き返す。 |
キングレコード(スタチャ含) | 14曲 | 19曲 | 12曲 | 常連のリリースが活発だった前年からは減少したものの、ほぼ例年並み。 |
ビクター | 10曲 | 7曲 | 11曲 | マクロス特需の効果は、こちらではさほど感じられず。 |
ジェネオン | 5曲 | 10曲 | 10曲 | I'veの不振が直撃。非I'veでランクインしたタイアップも絶チルのみと、全体的に苦戦。 |
ソニー系(デフスター、キューン、エピック含) | 14曲 | 16曲 | 9曲 | 前年からの好調をキープ。 |
その他 | 25曲 | 18曲 | 20曲 |
フロンティアワークス、エイベックスなど3〜4曲の会社が多く、発売元に関しては例年以上に細分化された印象です。
アーティスト
3曲以上ランクインしたアーティストを抜粋。
- 平野綾(NEOPHILIA、MonStAR、Unnamed world、涙 NAMIDA ナミダ)
- GRANRODEO(delight song、NOT for SALE、デタラメな残像、Darlin')
- ALI PROJECT(わが臈たし悪の華、鬼帝の剣、コトダマ)
- KOTOKO(リアル鬼ごっこ、BLAZE、Special Life!)
- 茅原実里(Melty tale storage、雨上がりの花よ咲け、Paradise Lost)
- 水樹奈々(MASSIVE WONDERS、Astrogation、Trickster)
おなじみの面子がずらり。
タイアップ
こちらも、3曲以上ランクインした作品のみ抜粋。なお、キャラソンなどの関連作も一つの作品としてカウントしています。
- マクロスF(トライアングラー、ダイアモンド クレバス、God knows…、星間飛行、ライオン)
- コードギアス 反逆のルルーシュ R2(O2 〜オー・ツー〜、わが臈たし悪の華、WORLD END)
- 仮面ライダー電王(Climax Jump DEN-LINER form、Double-Action Wing form、Double-Action CLIMAX form)
マクロスと電王については、曲数もさることながら首位獲得数の多さからも、タイアップの強さがうかがい知れます。
首位獲得曲
- Doubt & Trust 〜ダウト&トラスト〜
- Climax Jump DEN-LINER form
- Astrogation
- さあ切れ!パンサー皇子
- Double-Action CLIMAX form
- トライアングラー
- 君=花
- AWAKE〜僕のすべて〜
- Discovery
- 星間飛行
- 真夏のスピカ
- ライオン
- バンビーノ・バンビーナ
- Trickster
- INTENTION
- 衝動
以上、全16曲。07年が12曲、06年が15曲でしたので極端に多いわけではありませんが、過去に首位獲得経験があるのは水樹奈々と坂本真綾、田村ゆかりの計4曲だけですので、3/4はニューフェイス。上位に新鮮な顔ぶれが並び続けた年だったといえるかもしれません。
(後編へ続く)