リトルバスターズ!感想 クドリャフカルート

たった今クリア。なんか、色々と腑に落ちない点が・・・。以下、ネタバレ含む。多少、辛口。
まず、時系列がすごくわかりずらい。基本的な流れとしては、

  • クド、理樹の高校に編入。理樹と初対面で好印象。(ゲームで直接的な描写なし)
  • →親からシャトル打ち上げの立ち上げに誘われる。クド、(理樹に恋してて)日本を離れたくないから断る。修学旅行に行く(ゲームで直接的な描写なし)
  • →ルームメイト探し。クドと理樹が親しくなる。(ゲームの共通ルート)
  • →テスト勉強。クドと理樹が付き合いだす。(個別ルート前半)
  • シャトル打ち上げ失敗。祖国で暴動、情勢不安定。クド、祖国へ。(個別ルート後半)
  • →クド、拘束されるも、不思議イベントで復活。その後帰国し、ハッピーエンド。

で合ってます?(←ここが既に不安)
で、一応ストーリー上のポイントとして「シャトル打ち上げ失敗に関わる何かをクドがやらかしてて、最近まで忘れてたけど思い出してからはずっと鬱状態」ていうのがありまして、一応終盤で語られてはいるのですが、理由が「親にシャトル打ち上げの立ち上げに誘われたときに断ってた」とかなんとか。それだけでも既に理解しづらい面があるのに、さらに断った理由が「好きな人(理樹)のそばに居たかったから」となるんですね。初対面の挨拶で自分の名前を笑わなかったとか、修学旅行楽しかったですとか好きになった過程を色々語りだすんですけど、本編にそんなシーンは一切無いから説得力がまるっきりないんですよ。え?なにそれ?と完全に置いてけぼり。
例えが適切かどうかわかりませんが、過去のKey作品でいうとCLANNADのことみルートとかKanonの舞ルートなど過去の出来事が重要なファクターとしてある場合は回想シーンを挿入してそれなりに辻褄あわせてたのに、今作はなぜかそれが無い。そういうのが抜けてて情報の整理ができてない中で鎖をガチャガチャやるシーンなんかを延々と描写されても感情移入などできるわけもなく、ただただ悶々とさせるだけです。
長くなりましたが一言でまとめると、随分と構成の拙いルートだったな、と。西園ルートが構成面で光るものがあっただけに、余計落差が際立つというか。自身の奇妙なキャラ立ちにコンプレックスを抱いている、というギャルゲーのお決まりを逆手に沿ったキャラ設計はよかったと思いますが、いかんせんストーリが・・・。
ということで色々煮え切らないルートでした。一応鈴以外の5人をクリアしたわけですが、総じてイマイチ感が漂ってます。鈴でどっかーんとなってくれないととても切ないです。